お米

福井県で生まれたコシヒカリは、甘みと旨みのあるお米として今では全国で生産されています。大野市は九頭竜川の源流域に位置し、清らかな水が豊富です。そして山間盆地特有の昼夜の大きな寒暖差が米粒に旨味を蓄えてくれます。

大野のお米が美味しい理由は4点あります。

①米作りに適した粘土状の土地と土壌分析

美味しい米作りにはまず土づくりから始まります。大野では古くから米作りが盛んです。また、近年では県で水田土壌マップが作成されており、水田土壌の断面調査や化学分析を行っております。そういった調査のもと、美味しい米づくりに必要な土作りに励んでいます。

②少ない気象災害と昼夜の寒暖差

米の旨味を左右するのは昼夜の寒暖差といわれています。お昼は暖かい太陽を浴び、夜は冷え込むことにより、米の中で栄養を蓄えます。また、農業は気象災害との戦いとなります。北陸は比較的に気象災害の少ない地域で安定した収穫量・品質を保ちます。

③自然豊かな雪解け水

米作りには非常にたくさんの水が必要になり、大きな河川が必要になります。大野市は九頭竜川や清滝川など、豊富な水量があります。大野市では5千年前の縄文時代中期から集落が開かれていた記録があります。「清滝川上流を要とした扇状地の中腹に位置する場所。真夏でも冷たい地下水がこんこんと湧き出る。縄文時代の祖先がこの地を選んだのもよくわかる」とは生産者談。

④作り手による高いプロ意識

我慢強い県民性から、丁寧にお米を育てています。減農薬、減肥料の考えから、自然にも体にも優しい安全安心な米作りを実践し、福井県の特別栽培農産物認証を取得しています。
認証①・・・栽培期間中、化学合成農薬、農薬を使用しておりません。
認証③・・・栽培期間中、通常より50%以上減の化学合成農薬、無化学肥料。
認証④・・・栽培期間中、通常より50%以上減の化学合成農薬、50%以上減の無化学肥料。
以上のお米を扱っています。
また、全国幸福度ランキングに3回連続1位に輝いたこともある福井県にあって、ここ大野市は自然豊かな場所に位置します。幸せな人たちが作るお米を是非ご賞味ください。

 

お米が出来るまで

  1. 野菜に種があるのと同じで、お米にも種があります。それがもみです。ここから芽が出て苗となります。
  2. 苗づくり
    お米を作るときは1.で作ったもみを田んぼにまかず、芽が出て大きくなるまで育苗箱で育てます。
  3. 田おこし
    冬の間、眠っていた田んぼの土を掘り起こし、肥料と混ぜて栄養がたっぷり入った田んぼを作ります。
  4. しろかき
    田おこしのあと、田んぼに水を入れて土地と混ぜ合わせ、鏡みたいに平らにすることをしろかきと言います。
  5. 田植え
    苗が12㎝ぐらいに育ち、葉が2枚以上になったタイミングで田んぼに植えなおします。以前は直接手で植えていましたが、現在はほとんど田植え機を使って苗を植えていきます。機械ではいけない細かいところを手で植えます。
  6. 田んぼの水の調整。
    雑草を抜いたり、苗と苗の間の列を耕すなど、手間がかかります。雑草を抜く作業が一番大変です。一方で手を抜こうと思えば簡単に手を抜くこともできます。
  7. 稲刈り
    稲が実ったら刈り取りをします。
  8. はさがけ
    刈り取った稲を乾燥させるために束ねた稲を棒などにぶら下げます。これをはさがけといいます。
  9. 乾燥させた稲からもみをとる作業を行います。1本の稲から70粒ほどのお米がとれます。今では手で稲刈りをすることはほとんどなく、コンバインを使って稲刈りを行います。機械では稲刈りだけでなく、脱穀も一度に行います。
  10. もみすり
    脱穀したもみから、もみがらとお米に分ける作業です。
  11. 精米
    玄米の表面を削る作業です。

 

苦労ばなし

米作りを行っている谷口さんに苦労話を聞いた。

谷口さんが育てている米の品種はコシヒカリ(福井県特別栽培米④)だ。米作りには様々な苦労があると話す。

「一番大変なのは草刈ですね。2~3週間かけて徹底的に行う。天候も関係していて、晴れの日しかできないからスケジュールを組むのにも苦労します」農作業は基本的に1人で行っているが、田植えや稲刈りなどの農繁期は息子さんが手伝いに来てくれるそうだ。

「一番大変だけど、一番手を抜きやすい」草刈りは最悪しなくても良いとされる。しかし、草を放置しておくとタニシや虫の発生などで稲が傷つく可能性が高い。大切なお米を守るため、草刈には注意を払う。

また、サラリーマンを退職されて、専業農家になった時、「設備が少なかった」ため、設備を整えることに苦労した。昨今米の収穫を行うコンバイン1台だけでも1500万円もかかるという。設備を整えるためには多額の資金が必要になる。しかし、この難局を打開したのは持ち前の丁寧な仕事術だ。他地主の田んぼを手伝っていたら、その仕事ぶりが評価され、口コミから徐々に仕事が舞い込んできた。このままいけば大きく規模を拡大できる。ただし、「必要以上に規模を拡大することはない。自分で管理できて責任を持てる分だけで十分」との思いから、一定以上の拡大は行わない。すべては「一口食べた瞬間に感動を覚えてもらう」ためだ。今はネットで検索すればブランド物のお米が簡単に手に入りやすい時代だ。しかし、谷口さんの作った米のようにブランドにこだわらず、中身で勝負した米を召し上がってほしいと思う。

 

米作りを行っている松田さんに苦労話を聞いた。

松田さんもコシヒカリ(福井県特別栽培米④)を生産している。「一番苦労することは水の管理ですね」特に、種から田んぼに移した直後までの期間は注意する。「人間の子供を育てているみたい」というように、特にまだ苗が小さいときは手間がかかるのだという。1日1回は当然として、生育状況をよく観察して臨機応変に対応する。土質が田んぼ1枚ずつ違うので、親からの助言や今までの自分のデータや知識、最新の技術を融合して天候や土壌に応じて異なる作業を行う姿にはベテランの風格が漂う。特に天候には注意していて、2~3日後の天候を想定し、その日何をすべきかを瞬時に判断する。松田さんはこの準備に特に力を入れている。すべては消費者に安全・安心のお米を届けたい思いがある。松田さんは幼少期から農家を継ぐために親の手伝いを行ってきた。専業農家となってからは、口に入れるものだからと農薬の使用回数を一回でも少なくなるよう工夫を凝らしてきた。そのために水の管理をこまめに管理しているということだった。結果、「きれいなお米ができたときが一番ホッとする」とのこと。消費者の健康を第一に考え、高い品質を維持する松田米を是非とも一度味わってほしいと思う。

 

担当者より

弊社では、毎日の食事を安心して笑顔で美味しく召し上がっていただき、ご飯を食べる喜びを一人でも多くのお客様にお届けしたいと心がけています。
そのため、徹底して管理された栽培方法を行っている方、かつお米に対する想いをしっかりと持っている生産者と契約しています。
また、収穫されたお米は弊社所有の食味鑑定機を用いて客観的な評価を行い生産者にフィードバックし、翌年以降へのアドバイスを行っています。このことから年々より品質の高いお米が出来上がっております。

なのでどうぞご安心して召し上がりくださいませ。

 

業者様へ

小ロットから対応が可能です。

弊社は年間22.5tのお米を契約しています。これだけの量があると品質のアンバランスが懸念されますが、弊社では18度の低温貯蔵庫で管理し、品質低下を防いでいます。

ご検討いただける方へ

弊社では食味鑑定機を所有しておりますので、ご希望でしたら食味鑑定を無料で行います。検査内容としては、【食味では、水分量、タンパク量、アミロース量、脂肪酸度。外観では、整粒割合、未熟粒割合、被害粒割合、死米割合、着色粒割合】です。検査結果は結果書を5日以内に郵送致します。

中京方面へも月に1回定期便として直接店まで配達します。

福井市へは平日、毎日配達を行っています。
また、愛知県にも第一木曜日、もしくは第一金曜日に米の配達に伺っております。愛知県、および岐阜県の業者様へも直接配達致します。

 

代表的な農作物

お米
里芋
ねぎ
なす
九頭竜まいたけ
穴馬スイートコーン
山菜